美のもえいずるところ
 先週まで、日経新聞で山口 晃氏による「美のよりしろ」って連載があったのだが、それが実に素晴らしかった

 人の作り出した物に意図せず現れる「美」を己の感性から見いだし、若干偏愛的感情をたぎらせるちょっとおかしな記事だったのだけど、ラインナップがすばらしい。
1回目が家庭用ビデオカメラのテープ出し入れ時にむき出しになるメカ部分
2回目、3回目で東京モノレールと桂離宮に共通する美点
6回目で電柱の上部に冠する碍子への想いのたけをつづり
8回目に紅白に塗られた鉄塔に心は飛鳥時代へタイムスリップ
9回目は松本零士の特異な画面構成と独特な歪みの人物画を熱っぽく語る(引用する図版は「ダンガードA」)

このひと、遠からずタモリ倶楽部呼ばれるよ
あー、絵も達者で博学でユーモアのセンスもある、嫁もいる、タモリ倶楽部にも呼ばれそう、このひと同い年なんだ…
心的ダメージを受けたので、今日は早く寝ます。

では若干地味にワタクシ板「よりしろ」を、手持ちの画像から少々。

iwategaras.jpg
・昔の板ガラス
 平坦にする技術が無かった頃の、水たまりの表面と言うか、寒天のような板ガラス。これを介した風景が、優雅に歪むのが実に良い。晴れていても雨の日のようなその風情は、幻想的ですらある。たまに気泡が入っているのも水を連想させて良い
 ※写真は岩手の廃小学校

niigatatettou.jpg
・下から見上げる鉄塔
 外側から見るのとはまるで異なる表情を見せる。より高く見えるような気さえする。空に繋がる橋のよう。
 ※写真は新潟の田んぼのど真ん中に立つ鉄塔。柵すらない

ogikubokaidan.jpg
・回転する階段
 中央に吹き抜けのあるタイプの階段。見上げてもよし、見下ろしてもよし、永久機関を思わせる螺旋がなんとも好ましい。若干渦が大きいのが好みだが、大きすぎても鼻に付く
 この荻窪住宅の五角形の階段はかなりベスト・渦巻き階段。会津さざえ堂のよう(←行ったことないけど)


 しかしNHK新日曜美術館は辛気くさくなったなぁ〜、正直つまらん。いくらいい美術を紹介していても、あの灰色っぽさでいろいろダメにしているように思います、どうですか?もっと遅い時間ならあれでもいいとは思いますが…
 あぁ、どうしようもないくらいはなちゃん復活希望です。なんとかなりませんか。

 長くなったので、以上でーす



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